日清製粉健康保険組合

健康トピックス

2019年2月13日

第68回 寒い季節はヒートショックに気をつけて

イラスト:寒い季節はヒートショックに気をつけて寒い季節の入浴には思わぬ危険が潜んでいるのをご存じでしょうか?
冬は、入浴中に心肺停止状態になる危険が夏より高くなります。その主な原因は、寒い脱衣所や浴室から熱い浴槽に入る際などの、急激な温度差にあります。この温度差による体調トラブルを「ヒートショック」といいます。

厚生労働省の推計では、入浴中の事故死者数は年間約19,000人といわれています。まだまだ寒い日が続きますので、ヒートショックの対策を学び、入浴中の事故を防ぎましょう。

ヒートショックはなぜ危険?

急激な温度差はなぜ心肺停止などの危険につながるのでしょうか。
とくに注意が必要な冬場の入浴を例にみていきましょう。

冬に暖房をつけていない脱衣所の温度を10℃、浴槽のお湯の温度が42℃とすると、その温度差は「32℃」にもなります。このような急激な温度差により血圧が大きく変動することで、身体に悪影響を及ぼし、それが入浴中の事故につながるのです。

●温度差による血圧の変動と入浴関連事故

暖かい室内血圧は安定

寒い脱衣所・浴室 急激に冷えることで血管が縮んで血圧が急上昇

  • 血圧が急上昇することで、心臓発作や脳卒中が引き起こされる
  • 心臓発作や脳卒中のためにバランスを崩して転倒、床などに頭を強打する など

熱めの浴槽 急に熱い湯に入ると、血管が広がり血圧が急降下

イラスト:温度差による血圧の変動と入浴関連事故
  • 心臓発作や脳卒中が引き起こされ、気を失い、浴槽内で溺れる(入浴中急死の典型例)
  • 高温浴・長湯で、熱中症(脱水)が起きたり、お湯で縮んでいた血管が急に広がったりすることで、立ち上がった際にめまいや立ちくらみがして転倒する など

また、入浴中だけでなく、冷え込みやすく身体を露出するトイレもヒートショックになりやすいため、注意が必要です。

高齢者はとくに注意を!

東京都健康長寿医療センターの調査では、入浴中の急死者の約8割は高齢者となっています(※)。高齢になると、血管の老化で血圧変動が起こりやすく、温度差への適応力も低下するので、より注意が必要です。

そのため、高齢の方は夕食前の入浴がおすすめです。日没前は外気温がまだ高く、冷え込みも夜ほどではなく、さらに身体が活動モードの時間帯なので、温度差への適応力が高まっているからです。

参考:
東京都健康長寿医療センター研究所(2014)「入浴時の温度管理に注意してヒートショックを防止しましょう」
★そのほかに注意が必要な人

次の方たちは、動脈硬化で血管が弱っている可能性があるため、寒い時期の入浴には十分に気をつけてください。

  • 血圧が高めの人
  • 血糖値が高めの人
  • コレステロール値が高めの人
  • 肥満ぎみの人

ヒートショックを防ぐためのポイント

ヒートショックを防ぐためには、温度差を作らないことが重要です。
次のポイントに気をつけて、ヒートショックを防ぎましょう!

対策1脱衣室や浴室を暖房器具で20℃以上に暖かくしておく

トイレも気温が下がりすぎないように暖かく保つようにしましょう。

対策2浴槽のフタを開けてシャワーで湯を張る、湯気で浴室を温める

入浴は浴室全体が暖まってからにしましょう。浴槽のフタは全部開けずに浴槽の上に置いておくといざというときに寄りかかれます。

対策3浴槽につかる前に、かけ湯をして身体を慣らす

対策4湯温は41℃以下、入浴時間は10分以内に

対策5

入浴中の熱中症(脱水)予防のため、入浴前後に十分な水分補給をする

対策6入浴前に同居家族にひと声かける

家族が遠方の場合は、入浴前後にメールで安否を伝える。また、高齢者のひとり暮らしの場合は、公衆浴場を利用するなど、なるべくひとりで入浴しないように。

●こんな入浴の仕方は危険です!
イラスト:こんな入浴の仕方は危険です!
  • かけ湯なしでドボンと浴槽につかる
  • 長湯しないと入った気がしない
  • 42℃くらいの熱い湯が好き

こんなときは入浴を控えましょう!

イラスト:こんなときは入浴を控えましょう 飲酒後
  • 体調が悪い
  • 飲酒後
  • 食後すぐ(1時間以内)
  • 精神安定剤、睡眠薬などの服用後
  • 気温が低い早朝・深夜

入浴中にぐったりしていたら、119番に通報を

もし入浴中の人がぐったりしていた、溺れていた場合は、次の流れで119番に通報して、救急車を呼びましょう。

セルフメディケーション税制 共通識別マーク

リンク

リンク先はこちら 消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」

ご自身やご家族の大切な命を守るため、定期的にがん検診をうけましょう!
人間ドック
全国巡回健診
日清製粉健康保険組合からのお願い
保健事業のご案内

特定健診・特定保健指導
退職者のみなさまへ
所在地情報:〒103-0014  東京都中央区日本橋蛎殻町1-10-7  蛎殻町ビル3階  電話:03-5614-7108  FAX:03-5614-7110
Copyright © 日清製粉健康保険組合2007, All Right Reserved.