日清製粉健康保険組合

健康トピックス

2012年4月2日

第27回 2012年4月から、糖尿病の検査値が変わります

イラスト:肥満

糖尿病には1型と2型の2種類があり、日本では2型が95%を占めます。2型糖尿病が疑われる人は、予備群も含めるとなんと2200万人以上! 40歳以上の3人に1人が糖尿病あるいはその予備群という計算になります。まさに国民病といえるでしょう。

この糖尿病の診断や治療などに広く使われている「HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)」値の表記が、2012年4月から変わります。そこで今回は、糖尿病を改めて取り上げたいと思います。

糖尿病とは

糖尿病は、一言でいえば血液中のブドウ糖(血糖)が増えすぎる病気です。私たちの体内では、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンがすい臓から分泌されているのですが、このホルモンの分泌量が少ない・うまく効かないなどのトラブルが生じると高血糖状態が続き、やがてさまざまな合併症を招きます。

糖尿病の合併症には、命にかかわるものや重い後遺症を残すものもあり、非常に深刻(下記参照)。糖尿病のこわさはまさにここにあるといっていいでしょう。

おもな合併症

<細い血管が傷つけられて起きるもの〜糖尿病3大合併症〜>

  • 糖尿病性網膜症
    目の奥にある「網膜」の毛細血管が傷つき、視力の低下や白内障、最悪の場合は失明につながる。
  • 糖尿病性腎症
    腎臓の糸球体と呼ばれる部分の毛細血管が傷つき、腎機能が低下。悪化すると腎不全を起こして尿が作れなくなり、人工透析が必要になる。
  • イラスト:手のしびれ糖尿病性神経障害
    血糖が高い状態は神経細胞も侵すため、手足などに痛みやしびれ、麻痺等の症状が現れる。また、立ちくらみや胃もたれ、下痢や便秘、尿意を感じないなどの症状も生じる。

<太い血管が傷つけられて起きるもの〜命を直接左右する病気〜>

  • 脳卒中
    脳の血管の動脈硬化が進行し、血管がつまったり(=脳梗塞)破れたり(=脳出血)する。糖尿病の合併症として特に多いのが脳梗塞。
  • 心臓病
    心臓を取り囲む冠動脈の一部が動脈硬化によって狭くなる狭心症や、完全に詰まってしまう心筋梗塞を引き起こす。
  • 下肢閉塞性動脈硬化症(壊疽)
    腹部から足の血管で動脈硬化が進行し、下半身の血流が悪くなることで、足のしびれや歩行困難などが生じる。最悪の場合皮膚に壊疽などが起こって足を切断しなければならなくなることもある。

糖尿病のリスクと予防・改善のポイント

糖尿病は生活習慣病。食生活の乱れや運動不足がおもな原因とされています。まずは糖尿病を招く生活をしていないかチェックしてみましょう。当てはまる項目があったら、すぐに改善を!

肥満(適正体重を10%以上オーバーしている)

肥満は2型糖尿病最大のリスク。軽度の肥満でも、糖尿病にかかるリスクはおよそ5倍となります。以下の項目も参考にして、肥満につながる生活習慣を改めましょう。

イラスト:過食過食

過食はすい臓に負担をかけ、インスリンの分泌低下を招くうえ、肥満にもつながります。ゆっくりよくかんで食べること、そして腹八分目を心がけましょう。

高脂肪食

動物性脂肪はエネルギー量が多く肥満につながりやすいうえ、とりすぎるとインスリンの分泌や働きを妨げます。肉や脂っこい料理が好きな人は要注意。調理の際も工夫して、余分な脂肪を落とすようにしましょう。

食物繊維不足

野菜・きのこ類などに多く含まれる食物繊維を食事の最初に食べると、血糖値の上昇が抑えられます。また食物繊維は腹持ちがよく満腹感が得られるため、過食防止に効果的です。

過度の飲酒

酔うと自制がきかなくなり、ついつい食べすぎたり飲みすぎたりしがち。肥満にもつながりやすいので、適量飲酒を心がけ、週2回は休肝日を設けましょう。

運動不足

運動は血糖値を下げるうえ、肥満の予防・解消にもなり一石二鳥です。特に有効なのが、呼吸しながら行う有酸素運動(ウオーキングやジョギング、水泳等)。これに腹筋や腕立て伏せなどの筋力トレーニングを組み合わせると、脂肪が燃えやすい体となり理想的です。

イラスト:ストレスストレス過多

ストレスを感じると、インスリンの作用を弱めるホルモンが分泌され、血糖値の上昇を招きます。意識して休養をとるようにしましょう。

検査・治療と新しいHbA1c値

糖尿病は自覚症状が現れにくいため、健診などで高血糖を指摘されても放置してしまう人が少なくありません。しかし、自覚症状が現れてからでは手遅れということも。早期発見・早期対処のためには定期的に血液検査を受け、結果をしっかりチェックして、日々の生活改善に生かすことが大切です。

イラスト:ウオーキングなお、万が一糖尿病と診断された場合、まず行われるのが食事療法と運動療法。食生活と運動習慣を見直し、自分で血糖値をコントロールするよう指導されます。それでも効果がみられない場合は薬物療法が行われます。

検査と診断、そして血糖コントロールで血糖値と併せて用いられるのが、冒頭で触れたHbA1cの値です。HbA1cとは過去1〜2か月間の血糖値の平均を反映させたもので、検査直前の食事や体調などに左右されないという特徴があります。

HbA1cは、国際的にはNGSPという測定法による値で表記されるのが一般的。これまで日本ではJDSという測定法による値が使われてきたのですが、2012年4月からは日本でもNGSP値に移行することになりました。これに伴い、HbA1cの値がこれまでよりおよそ0.4%高くなりますので注意しましょう※。

※ただし、混乱を避け、過去のデータとの比較をしやすくするため、当面は従来のJDS値も併記されることになりそうです。また特定健診では、2012年度は従来どおりJDS値で表記されることが決まっています。

リンク

リンク先はこちら糖尿病ホームページへようこそ(厚生労働省)

糖尿病についてのさまざまな情報が掲載されています。

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