日清製粉健康保険組合

健康トピックス

2012年2月1日

第26回 「マイコプラズマ肺炎」が流行しています

イラスト:咳

「マイコプラズマ肺炎」という病気をご存じですか? 昨年6月ごろから患者数が急増し始め、調査が始まった1999年以降最多を記録。その後も過去に例のない水準で流行が続き、昨年末には患者数が例年の2倍以上に達しました。

患者の多くは子どもで、比較的軽症で済む場合が多いのですが、発見や対処が遅れると重症化することもあり、油断は禁物。こまめに手洗いやうがいをし、「咳が長引いている」などの症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

マイコプラズマ肺炎ってどんな病気?

マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。子どもに多く、報告される患者の約80%は14歳以下となっていますが、近年は成人の患者数も増加傾向にあります。

マイコプラズマ肺炎は、かつて「オリンピック熱」などと呼ばれていました。ちょうど4年周期で流行がみられていたためです。しかし、2000年以降は患者数が継続的に増加しており、特に秋から冬にかけて多くなるようです。

症状は?

イラスト:頭痛

はじめにみられるのが、発熱や全身倦怠感、頭痛などの症状。熱は38度以上の高熱が出ることも多いようですが、インフルエンザとは異なり、体の節々が痛むようなことはありません。

一方、マイコプラズマ肺炎の特徴は激しい咳です。痰(たん)を伴わない乾いた咳で、熱が下がったあとも1か月近く続きます。そのほか、のどの痛みや鼻水・鼻づまりといった症状を伴う場合もあります。

かぜだと思って軽い気持ちで受診したのに「肺炎です」といわれたら驚いてしまいそうですが、多くは軽症で経過するため、通院治療で済む場合がほとんど。「ただのかぜだ」と様子を見ているうちに自然治癒してしまう人も珍しくありません。特に子どもの場合は軽く済むことが多いようです。ただし、一度かかると免疫がつく病気と違い、何度も感染することがあるので注意しましょう。

また、一部は髄膜炎や脳炎を引き起こすなど重症化し、入院治療が必要になることもあります。長引く咳など上に挙げた症状がある場合は、放置せず受診してください。

感染はどう広がっていく?

マイコプラズマは、患者の咳のしぶきを吸い込むことなどによる「飛沫感染」と、患者と身近で接することなどによる「接触感染」により広がっていくとされています。そのため、学校や幼稚園、保育施設などで流行しやすく、さらに家庭内で子どもから大人へと感染が広がるケースも多くみられます。インフルエンザなどほかの感染症と比べて潜伏期間が2〜3週間と長いのも感染が広がる一因でしょう。

治療は?

マイコプラズマ肺炎は、普通のかぜによく使われる抗菌薬(抗生物質)が効きません。そこで「マクロライド系」と呼ばれる抗菌薬が使われてきたのですが、年々これが効かないケース(耐性菌)が増えており、医師や専門家の間で問題となっています。この耐性菌の増加が患者数や重症例の増加につながっているのではないかとの見方も出ています。

どうすれば予防できる?

イラスト:手洗いマイコプラズマ肺炎に有効なワクチンはありません。したがって、予防方法はかぜやインフルエンザと同様、手洗いやうがいを徹底すること。きちんと睡眠をとる、栄養バランスのとれた食事を心がけるなど、規則正しい生活で免疫力・抵抗力をつけておくことも大切です。また、今のような流行時には、できるだけ人ごみを避けることも有効でしょう。

なお、マイコプラズマは患者の咳から感染が広がります。咳が出る時は、マスクをつけるなど「咳エチケット」を守り、周囲の人にうつさないよう配慮しましょう。

咳エチケット

    イラスト:マスクの着用
  • 咳・くしゃみが出たら、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクをもっていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
  • 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。
  • 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。

※咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストア等で市販されている不織布(ふしょくふ)製マスクの使用が推奨されます。N95マスク等の、より密閉性の高いマスクは適していません。
※一方、マスクを着用しているからといって、ウイルスの吸入を完全に予防できるわけではありません。
※マスクの装着は、説明書をよく読んで、正しく着用しましょう。

リンク

リンク先はこちら国立感染症研究所感染症情報センター

感染症についてのさまざまな情報が掲載されています。

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